Page 339 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼眼科外来診療に使用している睫毛攝子について M.M 15/3/19(木) 19:04 ┗Re(1):眼科外来診療に使用している睫毛攝子について 会長。 15/3/23(月) 12:07 ┗Re(2):眼科外来診療に使用している睫毛攝子について M.M 15/3/26(木) 11:13 ┗Re(3):眼科外来診療に使用している睫毛攝子について 会長。 15/3/28(土) 19:54 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 眼科外来診療に使用している睫毛攝子について ■名前 : M.M ■日付 : 15/3/19(木) 19:04 -------------------------------------------------------------------------
はじめまして。会長様の書籍をいつも参考にさせていただいている1年目CNICです。 当院は眼科外来で睫毛攝子を使用後、0.5%クロルヘキシジンエタノール液に浸漬後に滅菌水ですすいで使用しているという実情が本日わかりました。消毒前の洗浄は流水のみでしたので、中性酵素洗浄剤等での洗浄が必要と考えます。また、滅菌水ですすいだあとの清潔に処理したはずの睫毛攝子を未滅菌ガーゼをひいたフタのないプラスチック製ケースに保管しているので、洗浄・消毒後の睫毛攝子の清潔な保管方法の検討が必要です。 外来現場での洗浄・消毒には構造的に手洗い場としても使用しているシンクがあるのみで、いずれは中央材料室での中央処理化を図りたいところです。 しかし、中材で処理するとなると浸漬洗浄後AC滅菌となるため、睫毛攝子が4本しかない状況では毎日の外来診療に間に合わない現状です。すぐに必要数購入できない財政状況でもあり、苦慮しております。 外来での洗浄・消毒方法の適切な具体策と洗浄・消毒後の睫毛攝子の保管方法についてアドバイスをいただけないでしょうか。 |
▼M.Mさん: 眼科領域では、流行性角結膜炎(EKC:epidemic keratoconjunctivitis)の感染対策が重要であり、睫毛鑷子は本来であれば患者毎に滅菌した物を使用することが基本ですが、現状では困難なようですね。 睫毛鑷子の中央処理化が確立できるまでは以下の方法で対応してください。 1.中性酵素系洗浄剤で浸漬若しくはブラッシング洗浄。(手洗い用シンクの使用は、やむを得ないと思います。) 2.水道水で十分すすいで乾燥させる。 3.80%消毒用エタノールに30分以上浸漬、または二度拭き消毒。 4.蓋付容器(容器内は毎日80%消毒用アルコールで二度拭き消毒)に滅菌済みガーゼ(毎日交換)を引いて、その上に鑷子を保管する。 注)0.5%クロルヘキシジンエタノール液のEKCへの消毒効果は、エタノール自体の有効性から消毒効果はあるようですが、クロルヘキシジン自体の有効性は確認できていません。また、消毒後の残留の問題からすすぎも必要となるので80%消毒用エタノールの方が使いやすいと思います。 |
会長様 お忙しいところ回答ありがとうございました。 助言のような手順で外来診療介助の合間でも効率よく洗浄・消毒できそうです。 |
▼M.Mさん: お礼の書き込みをありがとうございます。 外来などで使用する器材の中央処理化へ向けて、一歩一歩進めてください。 また何かありましたらこの掲示板をご活用ください。 |